グールドDVD 『天才ピアニストの愛と孤独』にほろり。



グレン・グールドをモデルにした映画だとばかり思って借りたのだが、ドキュメンタリーだった。

彼の周囲の人々の証言や、残された彼の映像から構成されている。

私の仕入れていた彼の情報は、孤独で孤高の変人天才ピアニスト。

でも、このドキュメンタリーを見たら、ちょっと印象が違ったな。

彼は周りの人に理解されていたし、愛されていた。

少しの間かもしれないが(そして友人の妻ではあったけれど)、女性と一緒に暮らしていたし。

ピアノ演奏に対する完璧主義は天才ゆえのこだわり。

師匠譲りの低い椅子だったり、演奏会よりも、録音編集で完璧に仕上がるレコードだったり、人と会うより電話で、とか、彼のスタイルを貫き通せたのは、周りの人の理解と愛情が不可欠だよね。

 

しかし、50歳というのは早すぎる死だった。

もちろんファンとしてはもっともっと彼のピアノを聴きたかった。(もちろん、鼻歌と共にね。笑)

もう少し長生きだったら、彼の録音編集もPC使ってもっと楽にできただろうと思う。

でもそれだと予備のマイ椅子を譲った相棒との作業がなくなってしまうから、寂しいかな。

それに、自身が好きで歌っていたわけではない鼻歌も編集ソフトでカットされてしまうかも?

それなら、アナログの方が温かみがあって良いな。

 

なんか、いろいろ考えてたら、ほろりとしてしまった。

 

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