この時を待っていたはずなのに。



先月、いよいよ息子(26歳)が、会社の近くにアパートを借りて一人暮らしを始めた。就職したときから、「一人暮らしをする、する…」と言いながら、なかなか実行されなかったので、夫から「するする詐欺」と言われていたのだけど、3年経ってようやく実現した。

母親にとって息子は可愛くて仕方ない存在とよく言われるけれど、私の場合、そういう気持ちはあまりなくて、小さなころから「早く対等に話の出来る大人にならないかなあ」と思っていたし、息子の世話を焼くお母さんでも全くなかった。なので、息子が小学6年の時、所属していたサッカー少年団の卒団時にチームメイトのお母さんが「(世話をすることがなくなるのは)寂しくなっちゃう」と言ったのを聞いてとても驚いたことを覚えている。私は、親がかりで大変だった少年団を卒業出来てとてもうれしかったから。

思いおこせば、私は息子を育ててきたという自覚がない。息子を産んで1か月で職場復帰(自営の美容室)したので、朝から晩まで自分の親に預けていたし、1歳になった時からは日中は保育園、夜は親に預けていた。保育園の給食でいろいろなものを食べさせてもらって、「あら?こんなものももう食べられるんだ、へえ~」ってことも多々あったし、箸だっていつのまにか使えるようになっていた。笑
少年団の時、泥で汚れたユニフォームやソックスの予洗いを風呂に入ったときに本人にやらせていて、なんとか汚れないようにプレイしている息子を見ていたコーチから「洗濯はお母さんがやってください」とクレーム来たし。笑

そんなこんなな母親業も、息子の独立で完全に卒業ということになった。この時を、もうずいぶん前から待ち望んでいたはずなのに、意外にもちょっと寂しい。夫が、「洗濯ものが少なくなっちゃって、寂しいんじゃないの?」なんて言ってきたりするので、「いやいや、ラクチンですわ~」と返してやる。ことあるごとに、息子の話を挟んでくるあたり、夫もまた少し寂しいのかな?と思ったりする。
息子は反抗期というのがあまりなくて、結構、いつも私たちとリビングにいて話をしたりしていたので、二人ぽっちになった今、少し寂しいと感じるのかもしれない。

今頃何してるかな?とか、何食べてるのかな?とか、私に似てお腹が弱いので、お腹こわしてないかな?とか、今更な感じだけど、母親感が出てきたわ~。笑
食事の前に「いただきます」、出かける前に「行ってきます」を言う息子だったので、その返事をもらえないことで、「ひとり」を感じたりするのかな?とか思ったり。

私としては、一人暮らしを満喫する前に、嫁さんを見つけてほしいんだけどね。あまり一人に慣れてしまうと、他人と暮らせなくなりそうだから。一人息子なので、やっぱり家庭を持ってほしい。親が死んだあと、ひとりぽっちになってしまうのは、ちょっと心配だからね~。まあ、とりあえず、女の子をいつでも呼べるように、ごみ屋敷にならないように掃除はしておけと言っておこう。笑

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