神童・グールドのエピソード



さてさて、発表会を2週間後に控えて、絶賛スピードアップ練習中である。
しかし、なかなか♪=112は手強い。
♪=100を越えると、いきなり速度上がった感が半端ない。
そして、疲れてしまい、集中力がなくなり、なかなか長時間練習することができない。

そういえば、最近ようやく『グレン・グールドの生涯』(オットー・フリードリック著)を読み始めたのだが、その中に驚きのグールドの言葉があった。

「私は何日も、いや何日どころではない、何週間もピアノに触れなくても平気です」
「毎日ピアノに触れなければならない理由は見当たらないのです。……二週間くらい休んだあとがいちばんうまく弾けるのです。」

子供の頃、父親がいつでも練習できるピアノ部屋を用意してくれていたにもかかわらず、グールドは、がむしゃらに練習することはなかったらしい。
「猛練習しようなんて考えもしなかった。今ではほとんど練習そのものすらしないけれど、あの頃でさえ、楽器の奴隷の身分からはほど遠いところにいたわけだ。」

楽器の奴隷!!!
普通の人は、楽器の奴隷と化すまでやらなきゃならんということだ。
私の練習では、まだまだ、楽器の奴隷になったとはいえないなあ。
これじゃあ、凡人で、しかもおばさんになってからの学び直しでは、弾けるようになんてならないねえ。

小さな子供は、手のひら広げてバンバン鍵盤を叩いて音を鳴らすのが普通だが、さすが、神童グールドは違ったらしい。
ピアノの前で祖母の膝の上に乗せられると、グールドは一本の指で一つの鍵盤を押し続け、音が減衰して聞こえなくなるまで聴いていたそうだ。

ヴィルトゥオーソな人なんだもんねえ。
そりゃ、違うわねえ。(羨望)






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