2022/03/09

ブラームス、なぜこんなにも心に沁みるのか。



ブラームスの『間奏曲op.118-2』、もう聞くたびにジーンとなってしまう。
この間のピアノ教室の時にこの曲の話が出て、先生に「この曲がどうやってできたかご存知?」と言って教えてくださった。

ブラームスはシューマン夫妻にとても才能を買われて可愛がられていた。
しかし、ブラームスはシューマンの妻クララに恋心を抱いていたらしい。
そして、シューマンが若くして亡くなってしまった後、残された家族の面倒を見たのがブラームスだった。(結婚するわけでもなく!)
ある日、ブラームスがクララを怒らせてしまい仲違いをしてしまう。
その時にクララに捧げた仲直りのための曲なのだって。

これを聞いて、他人の恋愛話大好きおばさん?は、恋のもつれか?とニヤニヤしたけれど、実際は、ブラームスの勘違いでシューマンの楽譜を出版してしまったことに対してクララが激怒したらしい。
にしても、ブラームスの、「僕の失敗を許して、そんなに怒らないで。」的な切なさがある。
こんな曲を捧げられて謝られたら、「わかったわ。私こそごめんね。怒りすぎちゃって。」ってなるよね。

偉大な音楽家は、音に気持ちを乗せて伝えられるんだなあ。
演奏家もそうだね、人の心を動かすことができる。
だから私たちは、音楽を聴くのだろうね。
そして、だから私はピアノを弾くのだ……、
と言いたいところだが、音を追うのが精一杯で、他人様のために弾くとは言えない。
せいぜい、自分の精神的安定のためかな。
プラス、頭の体操、指の体操として、かな?笑

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© Doremifa・bach
Maira Gall