もうピアノの試弾には縁がないと思っていたが。



早々にグランドピアノを買い、もう一生ピアノの試弾をすることはないだろうと思っていたのに、まさかのグランドギブアップで、再びピアノ選びをすることになった。

私のお目当てはYAMAHAのYF101Cという、インテリアピアノ。

高さ114センチでピアノの中ではとても小さい方だ。

ピアノの弦が長い方が響きも良いのだろうけれど、小さな6畳間なのでね、そこはどうなんだろう?

初めて買ったアップライトピアノは、40年くらい前の日本製のKrausというピアノで高さは130センチくらいあったと思う。

それはもう、うるさいくらいよく鳴るピアノだった。

そして、今あるグランドはYAMAHAのC1Xでグランドの中では一番小さい160センチ。

アップライトとグランドでは響板の位置のせいか、音の広がり方が違って、160センチの弦の割に、狭い部屋でうるさく響くということはなく気持ちよく弾ける。

まあ、C1Xは、同じサイズの他のピアノと比べて音色が段違いに良かったせいもあるかもしれない。

しかし、こんなにいいピアノなのに、私がヘタレなので手放すことになってしまったのだ。

いろいろ、ネットで検索して問い合わせてみたが、コロナの影響で新品のYAMAHA YF101Cは1年半待ちらしい。

う〜ん、そうか〜。

これはグランドでがんばれということかな〜と思っていたところ、あるピアノ屋さんから「中古が1台あるので見に来ませんか?他にも、同じようなインテリアピアノがいくつかありますよ。」と声をかけてくれた。

ということで、試弾をしに出かけることになった。

その時は、まだ決意が固まっていなかったので、誰にも言わず、こっそり一人で東京まで行ってきた。

下町のビルの2階のフロアにところ狭しとずらっと並んだアップライトピアノ。

最初にお目当てのYF101Cを見せてもらったのだが、なんと、鍵盤の白い部分がペラペラと剥がれてしまっている!

機密性の高いおうちで暖房をガンガンかけると乾燥しすぎで?剥がれてしまうらしく、リコールがかかっているのだという。ウヘ〜。

しかし、鍵盤の表面って、あんなふうにペラっと貼り付けてあるんだねえ。

で、ペラペラしてたけど少し弾いてみた。

が、ん〜、ピンとこないぞ…。

そして、片っ端からどんどん弾いてみた。

他にお客さんはおらず、貸切状態で、お好きに弾いていいよと担当のお兄さんも言うので、弾き放題。笑

中に、ひとつ、音色の違うピアノがあった。

なんとかっていう(忘れた)グランドピアノと同じ弦の張り方(1本1本の弦が細い穴の空いた金属の板?に通してあった)で、他のアップライトにはないらしい。

昭和の初め頃の日本のピアノメーカーが作っていた手工芸的なピアノを復活させたらしく、良い材料を指定しての中国組み立てで、めちゃくちゃ安い55万円!

音は良かったんだけど、外装がね、つやピカ鏡面仕上げだったので、却下。

見てくれで決めるっていうね。笑

だって、今度買う時は木目の艶消しって決めていたんだもん。

すると、お店の奥の方に、お?あれは?って、気になるピアノがあったのよ。

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