生まれた順番。



先週のNHKの朝ドラ『モネ』を見ていて、ふと思った。

震災で妻を失い、そのために自暴自棄になって立ち直れない父を優しく側で見守るりょうちん(モネの同級生)のことを、モネの妹みいちゃんが、「本当は(りょうちんは)逃げたかったんだよ」と言った時、あれ?みいちゃんも本当は故郷を出て自由にやってみたかったのかな?って思った。図らずも、高校を卒業して故郷を後にしたモネを、地元に残ったみいちゃんは本当は羨ましかったのかな?って。

ドラマを見ていない人には、今ひとつ背景がわからないよね。ごめんなさい。

私が思ったのは、案外下の子(後から生まれた子)の方が、家のこと考えているのかなぁってこと。

何を隠そう、長女だけどさっさと先頭切って嫁に行った私。続けて次女も嫁に。そして残された三女から「〇〇家の名前が途切れてしまうから…」という発言を聞いた時、私にはそういう発想がなくて愕然とした。

結局、三女には子供がなく名前は途切れてしまうけれど、父母の面倒は三女と、同じ県内に住む次女で見てくれている。遠く離れて住む私は二人に頭が上がらないのだ。そして先日母が亡くなり、父も87歳になって、墓じまいの話も出るようになった。

私の夫の方はというと、後継ぎのはずの義兄は嫁の実家近くに家を建て、事後報告(!)そして次男の夫は若い頃から上手く兄に「母さんは(離婚して)一人だから心配だ」と誘導?され、母親を押しつけられ同居して今に至る。(心配なら自分で一緒に住めよ!と思うが…)

案外、長男長女は自分勝手で世渡り上手なのか?それとも、ただ、のほほ〜んと、何も考えてないだけなのか?わからないけれど。

私自身は何も考えていない人だった。というか「家」という制度に関心がない。もし、一人息子が婿に行きたいと言ったら、息子が幸せならそれでもいいと思っている。両親からも「長女だから」とか「後取り」的なことを言われたこともないし、家業や財産があるわけでもないから、余計に妹の発言には驚いたけれど、妹には感謝の気持ちでいっぱいだ。

《今週のたなくじ》

コメント

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへにほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへにほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへ