息子の26回目の誕生日。感謝の日。



毎年この日を迎えると、思い出すのは同じこと。
人生最大の痛さと、そしてまたこれも人生最大の幸福感。
息子の父親は「子供はいらない」と言い、私も自分の仕事(自営業)があったので、子供なしの人生でもまあいいか、と思っていた。
なので、妊娠した時にはつわりをまったく疑わずに胃薬を飲んでいたくらいだ。
いつまでたっても治らないので、あれれ?まさか??って検査薬を買いに走ったのを覚えている。
しかし、あんなに子供は要らないと言っていた元夫も、生まれてみれば案外可愛がって、将来は野球選手にする!とか言って嬉しそうだったなあ。
「パパ」「ママ」ではなく、「父ちゃん」「母ちゃん」と呼ばせようとか、張り切っていた。笑
息子が1歳半の時に私のわがままで離婚することになってしまったが、そのあとも時々息子と公園で遊んでくれたりした。
夫婦でいるときよりも良い関係で、このまま息子を通して3人仲良くやっていけそうだと思った矢先に、交通事故であっけなく元夫は亡くなってしまった。
息子が2歳になったばかりの時だった。

あの時は、相当に参った。
事故の数時間前に、彼から「今晩、髪を切ってほしいんだけど~」って電話があったばかりだった。
「今晩は母の髪を切る予定だから、また今度ね~」って。
あの時、断っていなければ、彼は、あの夜車に乗ることもなくて、事故に遭わなかったのかもしれないって考えたり。
お葬式の時には、わんわん大声を上げて泣く彼の同級生の女の子たちを見ながら、本当に悲しい時って涙も出ないんだなあと呆然としていたことを覚えている。

そのあとも、ずいぶん長い間、車を運転していると、す~っとセンターラインに引き寄せられそうな気持になったり、サラリーマンだった彼を思わせる背広姿の男性だとか、草野球チームに入っていたので、野球のユニフォーム姿の男性だとかを見ると、知らず知らずに泣けた。
そんな気持ちも、離婚していたという負い目?で誰にも言えずにいて、いや~、参った。

そんなこんな、いろいろあったけれど、息子もまっすぐ、自分で言うのもなんだけど、いい子に育ったと思う。
まあそれも、ほとんど、私の周りの人のおかげだけどね。
私の父母、姉妹、先生、今の夫や義母、み~んなに感謝。





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