口笛と電子ピアノと倍音



『最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常』(二宮 敦人著)を読んでいる。
まだ途中なのだけど、これがとても面白い。
東京芸大は国立なだけにとても狭き門で、イコール天才がいっぱいいるらしい。
「音校」と「美校」と呼ばれる音楽学部と美術学部の二つがあり、この本は各学部の違いや学生たちのインタビューで構成されている。
天才の人たちから「天才だ」と推される、天才中の天才たちのエピソードがめちゃくちゃおもしろく、へ~そうなんだ~の連発だ。

今まで読んだところで、一番興味をそそられたのは「口笛で芸大に入った学生」の話。
2次試験「自己表現」で、口笛で『チャルダッシュ』を吹いたのだそうだ。
口笛の世界チャンピオンにもなっている彼は、「口笛をクラッシック音楽に取り入れたい」のだという。
いろいろな奏法があり、利点がたくさんあるのだが、欠点もいくつかあって、その中で大きな欠点となるのが、「倍音が出ない」ことらしい。
倍音は楽器によってさまざまで、それがその楽器の特徴になるのだけれど、その倍音が出ないということは、機械音のような味気ない音になってしまうのだって。
普段何気なく聞いている音にそんな違いがあることを、あらためて気づかされた。

電子ピアノの倍音ってどうなっているのかな?
YAMAHAやKAWAIの公式ページでも、そういう記載は見つけられなかったが、上位機種だと倍音の鳴るものはあるけれど、誰が弾いても同じ音(サンプリングの再現?)になるので、アコースティックの音とは違うと言っている楽器屋さんやピアノ講師の方がいた。
実際、うちのKORG(3万円台くらい)も、アップライトピアノに取り付けたサイレント機能の音も、倍音は出なかった。
しかし、そもそも、電子ピアノの倍音ってどんな風に聞こえるのかな???
アコースティックみたいに確認できるものなのか?
それとも、鳴らした音とともに倍音の分まで一緒に鳴っているのだろうか?(←言ってる意味わかる?)
謎だわ~~~。

★天才の口笛『チャルダッシュ』↓


コメント

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへにほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへにほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへ