『グレースの履歴』なんて、深いのだろう…。



NHK BSプレミアムのドラマ『グレースの履歴』を見ての、原作読み。
著者・源孝志さんは、お初。
脚本も演出もされたみたいね。

まず、このドラマの、なんとおしゃれで格好いいこと!
エスハチと呼ばれるHONDAのS800(赤のオープンカー!)が物語の核となる。
エンディング曲が流れる中、まっすぐに伸びる1本道を、主人公・美奈子を演じる尾野真千子さんがサングラスを頭にストレートヘアをなびかせてエスハチで走る姿を見ただけで、ほうっとため息がでてしまうよ、美しすぎて。
この道は滋賀の「メタセコイヤ並木」といって名所なんだね。初めて知ったけど。
エンディングの曲はすっごく良いのに曲名はわからず。
歌っているのは武田カオリさんという人らしい。声がね、とても特徴的。
初めは、音楽と映像と、渋い役者陣に完全にノックアウトされてしまった。
その後、物語の深さに感動し、私の蔵書が増えることになったのだ。

旅行先のフランスで交通事故に遭い亡くなってしまった妻・美奈子の愛車”グレース”のカーナビに残された不可解な履歴を、夫・希久夫がたどり、いろいろな人との出会いを通して妻の秘密にせまる物語。

もうね、美奈子の希久夫に対する愛情に感動した。
ほんとうにね、ここまで深く人を愛せるなんて、うらやましい!
激しい男女の愛というよりは、慈愛に近い感じ。

そして昨日、読み終わりたくないのに、ついに読み終わってしまった。
でも、心にぽっかり穴が開くというよりは、愛を分けてもらった感じで温かい。




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