2024/10/13

人を深く愛せる人は不幸なのか?


私は、どちらかというと薄情な人間だ。
他の人に対する思い入れというのがあまりない。
だから『冬のソナタ』を見ていて、なぜそんなに愛情深くなれるのかと考えさせられる。

今『冬ソナ』第13話を見終わった段階。
物語は、ユジンとサンヒョクが婚約解消し、サンヒョクは食事も摂れず入院、ユジンはイ・ミニョンと相愛だけど、サンヒョクを思うと心が晴れない状況。
私は、子どもの頃からユジンを想っていたサンヒョク推しなので、大人になってやっと想いが通じて婚約までこぎ着けて、とてもうれしかった。
ユジンを見守って忍耐強く待ち続けたサンヒョク。
なのに、ひょいと現れたチュンサン似のイ・ミニョンにユジンを奪われてしまった。
なんて、不幸なの!
我慢に我慢を重ねてユジンに紳士的に接し続けたサンヒョクが、ついに、壊れてしまう。

人を深く愛せる人は不幸になってしまうのか?
もっと、人に対して適当な気持ちの距離を取ることができれば、傷つかなくて済むのに。
いや、深く愛せる人に出会ってしまったってことだろうか。

ユジンにしても、そうだ。
高校生の時に出会った恋人チュンサンが程なく事故でなくなってしまって10年。
激似なイ・ミニョンに心が動くって、余程チュンサンを好きだったってことだよね。

あまり愛しすぎてしまうと、その人と別れなければならなくなった時、非常につらい。
生き別れもつらいけど、死別はどうにもつらすぎる。
なので私は、人と距離を置きたいと思うのかもしれない。
自分が傷つきたくないから。
いや、もしかすると、そういう対象に巡り合えていないだけなのかもしれないが。

このドラマで思うことは、ユジンの曖昧な態度が一途なサンヒョクを追い詰めてしまったのじゃないかなということ。
イ・ミニョンに惹かれていることに気づいた時点で、ユジンは自分の心を決めるべきだった。
イ・ミニョンと距離を置くか、サンヒョクと別れるか。
第13話では、婚約解消しながらも、ユジンは入院したサンヒョクを見舞いに行くという、残酷な行動に出る。(イ・ミニョンに勧められてではあるが)
サンヒョクが言うように、ユジンが泣いて謝っても、ユジン自身の気が休まるだけ。
サンヒョクにとっては辛さがつのるばかり。
ユジンはイ・ミニョンを選んだのなら、サンヒョクがどうなろうと姿を見せるべきじゃないよね。
このエピソードだけでなく、これまでも、サンヒョクに「好きか嫌いか」を問われるようなシーンが何度もあったけど、ユジンいつも、曖昧で憂鬱な表情をするばかりだった。
これではサンヒョクは諦められないよ。
引導を渡すのは辛いかもしれないけど、相手のことを思えばスパッと渡してやった方がいい。
ていうか、もともとユジンの心変わりが原因だからね、相手の心の傷を最小限にする努力は必要だ。

本当にサンヒョクがかわいそうでならないよ。

しかしこのドラマ、何がメインテーマなんだろう?
サンヒョクは主人公じゃないしなあ。
第13話で、どうも、イ・ミニョン=チュンサン?みたいなシーンもあったので、ここから怒涛の展開があるのかもしれない。








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Maira Gall