結局大抵は、基本に戻る。

20代の頃、着物にハマったことがある。
美容室に勤めていたので、仕事のために着付けは店で教えてもらったのだけど、自分でも着られるようになりたいと、仕事とは別に着付け教室に通った。
その時の先生が、とてもすてきな先生だった。
学校の教師を定年退職されてから着付け教室を始めたという先生は、ショートボブでさりげなく大島を着こなす知的で粋な女性。
映画『日日是好日』の樹木希林の雰囲気。

着付けはもちろん、着物の仕立ても教えてもらい、思いっきり着物にハマった。
さすがに、高価な着物はたくさん集められないけれど、半襟や帯締めはあれこれ集めた。
色の着いたもの、刺繡の入ったもの、などなど。
帯の結び方にしても、あれこれ変わり結びをして楽しんだ。

けれど、ある時ふっと、シンプルに基本通りが一番美しいと感じたんだ。
真っ白な半襟でキリっとお太鼓結びがいいね！って。

なんで、こんな話を書いたかっていうと、最近また、デフォルトがいいね！って気持ちを感じたから。
またブライスの話なんだけどね。
少し前に、ハッピーハーバーさんの体を可動ボディに取り替えた。
取り替えた当初は、あれやこれや、いろんなポーズをさせて遊んで楽しかったんだけど、これまたある時ふっと、デフォルトボディ愛を感じてしまったのよ。
ちまたには、肘も膝も曲げられて、手首も、なんなら、手の替えパーツを使ってVサインだってできるブライスがいっぱいSNSに上がっていて、とてもかわいい。
でも、まっすぐな足を前後に少し広げて、これまたまっすぐに片手を上げてポーズをとるブライス、足をまっすぐ前に放り出して座るブライス、みたいな、そんなブライスがやっぱり一番ブライスらしいな！って思ってね、また、デフォルトボディに戻しちゃった。
やっぱり、基本が一番。
カスタムブライスは別物だよね、それはそれでかわいいけれど。
でも、うちの子たちはデフォルトで行こうって決めた。
あ、一か所カスタムが…。（ハッピーハーバーさんのピアスホールをDIYしたんだった）

これは見逃して。笑

そして、作品No.８長袖ニットワンピース。

これは結構うまくできた。
かわいくて見惚れている。