2023/12/12

ゴルトベルク変奏曲は子守唄なのか???



先日、『究極のゴルトベルク』と題された演奏会に行ってきた。
場所は東京、すみだトリフォニーホール。

第1部はヴィキングル・オラフソンのピアノ、第2部は清水靖晃&サキソフォネッツの演奏で、バッハのゴルトベルク変奏曲BWV988オンリーの演奏会。
ゴルトベルク変奏曲は私の一番好きな曲なのだけど、演奏会で聞くのは初めて。
しかも、この曲との出会いのきっかけとなった清水靖晃&サキソフォネッツの演奏なので、夫を無理矢理誘って出かけたのだった。
アリアと30の変奏曲で小1時間なので、まあ、2時間くらいの演奏会だと思っていたら、第1部と第2部の間に30分、第2部の途中にも15分休憩があったので、14:00始まりだったのに、家に帰り着いたのが20:00だった〜。
まあ、埼玉の田舎に住んでいるせいもあるけどさ。笑

オラフソンさんのアリアはとっても綺麗な音色で感動。
その後の変奏曲はちょっと独特な演奏だった。
パンフレットに載っていたCD広告のキャッチコピーに『”アイスランドのグールド”と評されたピアノ界の鬼才』とあって、なるほど〜って感じ?
でも、私はグールドのゴルトベルクの方が好きだけどね。

期待の第2部、清水靖晃&サキソフォネッツは、ん〜〜、CDの方が良かったかなあ。
CDは響きを重視して選んだという岐阜のサラマンカホールで録音されていて、ほんと、最高に綺麗なのよ。
そのせいかな?
でも、コントラバスは素敵だった。メインじゃないけど。

オラフソンさんのピアノが始まって、第3変奏あたりから、私の右隣から規則正しい寝息が聞こえてきてね、まあ、私の夫なんだけれども、あらやだ、もう寝てるわ〜と思っていたら、なんと、左隣からもス〜ス〜聞こえるじゃないの(こちらは他人、40代くらいの女性)!
第2部の前の休憩の時に夫に、
「すぐに寝てたね」と言ったら、
「だって、なんだか、みんな同じ曲みたいなんだもん」と言い訳した後、
「でも、俺の隣のおっさんは、俺より早く寝てたぜ」という。
その”隣のおっさん”は一人で来ていたようで、
「一人で来るってことは、相当好きなはず。なのに、寝てるんだぜ?なら、俺が寝てても不思議じゃないよ」
と自分の正当性?を主張していた。笑
私が、私の隣の女性も寝てたことを教えてあげたら、ますます、
「なんだよ、みんな寝てんじゃん!!」と大笑い。

なんかさ、オラフソンさんが気の毒になっちゃった。
暗譜で一心不乱に1時間もぶっ続けで演奏してくれたのに、みんな寝てるなんて。
それとも、計算し尽くして作られた偉大なるバッハ大先生の曲のせいなのか?
そういえば、この曲は、夜眠れない伯爵のためにバッハが作った曲だとかいう話もあるし、眠れるように作られていたのかな??
私は全く眠れないけれどね。
もうね、演奏会の最中も、グールドのようにハミングしたい気分でいっぱいだったし。笑



グールドのCDと同じくらい推している『清水靖晃&サキソフォネッツのゴルトベルク変奏曲』は最高だよ。ぜひ。




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4 件のコメント

ねこぴあの さんのコメント...

なんて贅沢なコンサート!よかったですね♪でもみんな寝てたんですね(笑)
わたしも実はゴルトベルクの全曲コンサートで寝てしまったことがあります(^^;;
忙しい時期に栃木から東京まで行って、コンサートの前のランチでビールを2杯飲んだのが敗因でした。以来、コンサート前には絶対飲酒しないようにしています。それにしてももったいなかった。
ちなみにうちの夫はクラシックコンサートは全てすぐに寝ます(笑)

sobako さんのコメント...

あらあら、ねこぴあのさんも?!
それなら、うちの夫が寝るくらいは当たり前ですね〜。
何でしょうね、心地いいですよね、バッハは。
ゴルトベルク、最高でした♪
本当に贅沢な時間だった!
¥8000払って昼寝していた夫にとってもね。笑

カヌレ さんのコメント...

お久しぶりです、カヌレです!

オラフソンさんのコンサートいかれたんですね!

私も以前行ったことがあり、そこでバロックが好きになりました。

コンサートで寝れるって、安心して聴けるってことなんかな?って思います。
不快な音楽なら、腹立ってねれないですもん(笑)

シャコンヌのように、引き込まれるようなバッハの曲なら
みんな寝ないと思うんですが。。。。

sobako さんのコメント...

カヌレさんもコンサート行かれたことあるのですね!
そうか~、安心して聴ける、確かにそうかもしれません。
そして、やっぱり、曲にもよりますね。
せっかく演奏するなら、皆に聴いてもらいたいから、選曲は大事かもしれない。
ピアニストも大変ね。
前に、藤田真央くんがモーツァルトの曲でコンサートをしたときに「モーツアルトをいかにして飽きさせないで聴衆に聴かせるか」をとても考えたと言ってた。
派手な曲や超絶技巧的な曲は、それだけで聴衆を圧倒できるけど、そうではない曲で惹きつけるのは、難しいんだろうねえ。

© Doremifa・bach
Maira Gall