『一つの歌を分け合う』小川洋子



楽譜はね、素敵な曲に出会うと、やっぱり買っちゃうよね。
今すぐ弾けなくても、いつの日か、のために。
それで結局、楽譜のための本棚を増やしてしまった。
終活中だというのに。

本もね、最近読みたいなって思う本に立て続けに出会っている。
・『悪の教典』(楽しみにしているブロガーの方が面白いと言っていたので)
・『骨灰』(直木賞候補に挙がっていて、作者が冲方丁さんなので)
・『レ・ミゼラブル』(今読んでる小川洋子さんの小説のモチーフになっていたので)
『悪の教典』と『骨灰』は本が増えるのを自粛するために図書館で予約した。
『レ・ミゼラブル』はどうしようかなあ。
Kindleにしようか、迷い中。
小学校高学年のころ、一度読んだことがあって、お気に入りの本の一つだった。
大人になって読んだら、また違った感動の仕方をするのかなあというのも楽しみ。

それにしても、小川洋子さんの小説はいつ読んでも感嘆させられる。
こんな表現の仕方があるのだなあと、一つ一つの言葉を噛みしめながら読む。
『レ・ミゼラブル』をモチーフにした小説は『口笛の上手な白雪姫』という短編集に収められている『一つの歌を分け合う』という物語。
死んだ息子が舞台俳優になったと思い込む伯母と、その甥(主人公)の話。
初めは伯母を奇異の目で見ていた主人公だったが、一緒に観に行った舞台の演目『レ・ミゼラブル』を通して、亡くなった従兄との思い出を共有できる気持ちになってゆく。
とても温かい話。






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