見知らぬ国と人々について。



今年は、いつでもどこでも弾ける曲目を持つというのが目標だったのだけど、いまだに達成できていない。

シューマンの『子供の情景・見知らぬ国と人々』も毎日1回は弾くのだけれど、暗譜には至っていない。

暗譜って、弾いていれば覚えるってものでもないのかな?

楽譜を開いていて弾くのでは、知らず知らずに頼ってしまっているのかもしれない。

 

そうそう、さっき、『子供の情景』でググっていたら、素敵なのを見つけたのよ。

私、どういう経緯で『見知らぬ国と人々』を見つけたのかをもう忘れてしまったのだけど、この『子供の情景』全13曲の中で他に知っているのは『トロイメライ』だけ。

で、『トロイメライ』は有名な曲で綺麗な曲だと思うけど、私の琴線には特に触れず、さっき見つけたのは13番目の『詩人は語る』。

こちらのサイト↓にたどり着いて。

「見知らぬ国と人々」 | Tsuto-Log つとろぐ

つとろぐさんのブログで、『子供の情景』1番『Von fremden Ländern und Menschen』の訳は『見知らぬ国と人々』だと、「Von」の前置詞部分が省略されてしまっているので、『見知らぬ国と人々について』の方がしっくりくるとある。

そして、13番目の『詩人は語る Der Dichter spricht』とくっつけて「Der Dichter spricht von fremden Ländern und Menschen.」ひとつの文にする。

この解釈では第一曲は、(この時点ではまだ身分が明らかにされていないけれど)詩人が「見知らぬ国と人々について」語り出す場面を描写していると考えられる。こう解釈した方がしっくりくる。町に年老いた人がやってきた、広場に立って子どもたちに声を掛けている、さぁみんなこれから不思議な国とそこに住む人々について話してあげよう、よく聞くんだよ。最初の旋律は詩人が声を張り上げて子どもたちの注意を引くところ。子どもたちが集まってきたところで急に声を小さくして、おやっと思わせる。そんな情景が浮かぶ。(「Tsuto-Logつとろぐ」より引用)

こんなふうに、解釈を考えることができる人って、尊敬しちゃう。

漠然と弾いているだけでは、音楽の楽しみは半減しているね。

そして、新たに弾いてみたくなった13番『詩人は語る』。

楽譜はあるし、難易度も高くないようなので、チャレンジしてみよう。

こんなふうに素敵に弾けるかどうかは別問題だけど。笑

 


Alfred Cortot: Master Class on Schumann Kinderszenen (1953)

 

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